ブナの木が抱擁しているように見えます。よく見ると、2本の木が途中でくっついています。登山道は、この2本の木の間を通っています。場所は、湯浜温泉から栗駒山に向かう途中のブナ林です。
登山道周辺には、たくさんの実が落ちていました。 百科時点で調べて見ると、「ブナは生長するにしたがって、根から毒素を出していく。そのため、一定の範囲に一番元気なブナだけが残り、残りのブナは衰弱して枯れてしまう。ところが、一定の範囲に2本のブナが双子のように生えている場合がある。これは、一つの実の中に2つある同一の遺伝子を持った種から生長したブナである。」と書いてあります。 この抱擁樹は、この説明にあるように、同一の遺伝子を持った種から生長したのでしょう。

たくさんの実が登山道周辺に落ちていました。 。実は総苞片(そうほうへん)に包まれていて、それが割れて実の表面が少しトゲトゲした様になっています。 固くてなかなか割れませんが、出てきた実は、断面が三角の痩せたドングリみたいな形です。

実についても調べて見ると、「中の胚乳は渋みがなく脂肪分も豊富で美味であり、生のままで食べることもできる。」と書いてあります。手に取っただけで食べませんでしたので、残念ながら味がわかりません。