肩車が好きなことは、主人が良く知っていて吾輩をポンと肩に乗せて、吾輩の背丈では見えない高いところからの景色を見せてくれます。
膝に乗ると、吾輩の主人は立ち上がりたいけれど吾輩に遠慮して立ち上がれず、ギリギリまで座っています。立ち上がるときは、吾輩をソーッと椅子に移動させようとするのですが、そんなことうまくいくはずがありません。移動させられる前に、身軽な吾輩は膝の上から飛び降りてしまいます。
我々は、甘えたい時に人の膝の上に乗ったり、もたれかかったりします。だけれども、独りで居たい時もあります。そんなときは、名前を呼ばれても振り返らず、聞こえていない様な振りをして耳だけ向けて、無視してしまいます。