宮崎県の松泉宮温泉の温泉施設には、いくつかの湯屋がありその渡り廊下に、「木製ランタン」がいくつも照明器具として下がっているそうです。
木地に何度も「生漆」を染み込ませて、漆を漆刷毛で摺りこんで布で余計な漆をふき取り、更に、「生漆」を少しずつ濃くして摺り込み、そのたびに布でふき取る作業を繰り返すという根気のいる仕事、小林俊雄さんのサイトで制作工程やランタンの下がっている渡り廊下を見ることができます。丹念に仕上げていく小林さんの丁寧な気持ちが伝わってきます。
小林さんは、松泉宮温泉施設の湯船の天井にあるトレリス(格子状になった木製の柵)も制作されています。中央部分には、卵の殻で象嵌をしたという「月」が見えます。